インターネットを使った販促施策は、外せない時代です。ネット施策には、WEBサイトを始めとして、メルマガ、ネット広告、SNS、アプリなど多岐にわたりますが、受け皿として重要なのがやはりWEBサイト(ホームページ)です。

WEBサイトは、様々な機能を持たせることができるため、逆に捉え方が難しい面があります。よく、「ホームページを作って・・」という流れだけでWEBの話が終わったりしますが、重要なのはWEBサイトにマーケティング上どのような機能を持たせるかということです。
会社紹介なのか、商品カタログ的なものなのか、PRや広告的なものか、あるいはオンラインショップとして販売も行うのか、あるいはアンケートを実施してリサーチ機能を持たせるのか、それらを全部盛り込むのかなどなど、WEBサイトというものは如何様にも機能を持たせることができる大変便利なものです。それだけに、役割を明確にしないと中途半端なものになってしまいます。

また、WEBサイトに付随してメルマガやSNS、動画サイト、ネット広告など周辺ツールとの連携も視野に入れて考えることがポイントのひとつです。また、社内でどのような体制で運営していくかと言うことも大きなポイントです。さらに、アクセスを解析して効果測定を行うこともネットをうまく使うポイントです。

WEBサイトの使い方で、企業によって大きな差があります。個人でデジタルデバイドがあるように企業においてもデジタルデバイドが見られます。「業界的に遅いのだよ」と話される経営者も居られますが、同じ業界でも進んでいる企業とそうでない企業の差はどんどん開いています。国民みんながスマホを使い、行政サービスや社会のインフラもネットありきで構築されている現代で、WEBが有効ではない業種というのはないはずです。
こういったIT関係のツールは、後からやろうと思っても、複雑になりすぎていてなかなか取り組めません。早めに始めて試行錯誤を繰り返しながら、ITの進化に感覚的について行ってなければ、新しい技術や手法が生まれてきたときに、それを理解することも難しくなります。

目次

1.WEBサイトの役割と運営

最初に決めなければいけないのは、WEBにどのような役割を担わせてどのような機能を持たせ、どう運営していくのかです。それによってシステムの組み方が違って来ます。そこがあやふやなために、上手く使いこなせていない企業様も多いように思います。あやふやになる理由は、営業も含めたマーケティングストーリーが構築されていないからしかありません。
ネットはパソコンの時代が過ぎて、今や主役の端末はスマートフォンやタブレットです。WEBサイト構築もパソコンだけでなく、スマホやタブレット端末に対応できる方式が当たり前になっています。今後も、技術の進歩によりWEBサイトでできる事がどんどん増えていくはずです。そういったことを視野に入れておかなければなりません。WEBサイトを上手く使いこなせない企業は、それだけで不利になってしまいます。
ただ、どんなにWEBが進化しても、一般的なビジネスで使う場合は、ツールのひとつにしか過ぎません。重要なのは、WEBサイトを組み込むマーケティングストーリーです。

2.WEBサイトの構成

次に策定するのがページ構成とトップページ(=土台となるフォーマット)です。WEBサイトの役割からすればどのようなページが必要なのかを決め、そのつながりをツリー図に表します。また、トップページにはどのようなボタンがどのように付くのかを考えます。並行してトップページのイメージなどのラフデザインも作りますので、構成図とラフデザインにより、およその完成イメージはつかめるようにします。
これで、費用の目安が分かるようになりますので、予算に応じてページの増減や機能の増減などを行います。予算枠を策定するのは、WEBサイトにバランスよく機能を持たせる上でとても重要なことです。200万円でできる事と100万円でできる事は違いますし、元の作り方が変わってきたりします。間取りの違う家を建てる時は、基礎も異なります。それと同様です。予算200万円として作り始めたものを途中で100万円にするには多くの場合、無理とムダが生じます。あるいは1から作り直しになってしまいます。そういう面でも、この段階での検討はとても重要です。

3.コンテンツとデザイン

概要が決まったらページのコンテンツと具体的なデザイン作りです。どちらを先に行うかは内容によって判断します。
通常は、トップページ、カテゴリートップ、本文ページのサンプルなどを作って画像で検討しコンテンツを作っていきます。ダミーでサイト状に組んで、最終的なイメージを見てみる場合もあります。レイアウト等が複雑になる場合は、コンテンツをレイアウトした画像で一旦内容も含めてチェックしたりします。
WEBの場合の写真は、印刷物と違ってそれほど精密な解像度は必要ありません。スマホで撮影した画像でも充分使えます。SEO対策に関しては諸説ありますが、基本的にはグーグルが公表している方針に従って対策をするのが王道です。

4.テストチェック

内容やデザインを承認いただいたらテストサイトにアップしてチェックします。ページの遷移やスクロールしたときの見え方、動画やプログラムによるメニューの動きなど、WEB独特の感覚は平面の画像ではなかなか分かりにくいものです。
チェックが終われば本番サイトで公開になります。

5.リサーチと改善

企業様にとっては、公開してからがWEBの本番です。アクセスやお客様の反応を見ながら、必要に応じて改善していくということが大切です。

優れた技術やデザインを施してもそれが御社のビジネスに合っていなければ意味がありません。
WEBサイトは、目的にあった内容にして初めて効果を発揮します。自社のWEBが、本当に自社の商売に合っているかどうかは、経営者しか分かりません。オペレーションはスタッフに任せても、経営者ご自身がハンドリングしていかなければなりません。

WEBは、商売道具のひとつです

まだWEBを特別なものと考えていないでしょうか?WEBサイトはもうビジネスでもとても便利なものとして発展しています。様々な技術ができて、いろいろなことができるようになっています。しかし、決して異次元のものではなく、ビジネスにおいてはお客さまと接するいわばお店や商談室のようなものです。お客さまと接するということでの大切なことは、従来のお店や商談室と同じです。また、その接しかたも同じです。節度やおもてなし、あるいは御社の美意識でお客さまと接することがWEBづくりでも大切ではないでしょうか。

WEBに何をさせますか?

WEBサイトには決まったカタチはなく、会社のビジネスに合わせてカタチを変えられます。消費者相手のお店なら、お店の場所や商品を紹介するだけで、その商品を求めるお客さんが検索でみつけて来てくれます。企業相手のビジネスでも、取引先を探している会社が見つけて問い合わせてくれるかも知れません。WEBサイトを持つということは、何らかの情報をインターネットに公開するということです。公開=告知でもあり、広告と同じ効果があります。大事なのは、何をどのように公開するかです。それは、御社のビジネス形態によります。そこを誤ると経費がムダになってしまいます。

御社に合ったWEBサイトづくり。

WEBをどう使えば良いのかを考えましょう。

会社案内として、リサーチ装置として、オンラインショッピングで販売・・・・と、WEBには、いろいろな機能を持たせることができます。企業活動の中で(商売の中で)、WEBをどう使うか(=WEBにどのような機能を持たせるか)は、とても重要なことです。ここがあやふやだとWEB予算をムダにしてしまいます。また、商売道具はWEBだけではありません。営業活動やチラシ・カタログなどの印刷物、イベントなどとも関係してきます。マーケティングの広い視野でWEBを考えなくてはなりません。

WEBをどう作れば良いのかを考えましょう。

WEBをどう使うかを考えたら、それをするには具体的にどのような機能が必要かを考えましょう。また、WEBの運営管理をどうするか、掲載する情報をどのように調達するかなど、WEBサイトを作った後のことも考えておかなければなりません。それは、WEBの機能にも関係してくるからです。

予算を組んでみましょう。

今、自社に必要なWEBサイト作りにはいくらかかるのかは、重要な問題です。これは、始めに決めないと面倒なことになります。なぜなら、予算規模や必要な機能によって根本的な作り方が違ってくるためです。家づくりで言えば基礎の部分です。上屋の工事に入ってから基礎を変えるのは大変ですし、余計な費用もかかります。大まかな機能や構成(ページ数なども)を作って、一旦目安になる予算を出してみることが必要です。

WEBサイトの運営について

WEBは、つくったら完成ではありません。そこからがスタートです。世間は刻一刻と変化し、御社も変化しています。必要に応じて情報を更新していかなければなりません。古いままの情報を載せているのは、売っていない商品を載せているようなものです。意外とそういう会社は多いのですが、余り良いことではありません。現実の会社を正しく告知していないからです。また、明らかに古い情報だと分かる情報(更新日が記載されている)をお客さんが見たら、決して良い印象を持ちません。WEBサイトの運営をどのような社内体制で行うか、何を社内で行って何を外注するかなど、最初に決めておくことが重要です。それによってWEBサイトのつくりかたも変わってくるからです。これらを決める段階からご相談ください。弊社では、ブランドサイトからECサイトなどいろいろなサイトの運営実績があります。特性や環境を鑑みて最適なカタチで取り組ませていただきます

コンテンツについて

何を掲載するか、どのように掲載するかは、とても大事です。WEBサイトをつくったけれど、コンテンツを作ることができなくて更新しておらず、公開時のままといったことが珍しくありません。最近では、オウンドメディアと呼ばれ自社コンテンツでマーケティングを行う流れもあります。特に自社の情報や商品を使ったコンテンツは、外部からみて提案させていただく方がよい場合があります。自社では気づかない興味ポイントが分かるからです。弊社では、様々なサイトのコンテンツ作りを行ってきましたので、マーケティングに有効なコンテンツをご提案させていただきます。

デザインについて

デザインでまず重要なのは、そのサイトにおいてデザインはどうあるべきかです。いわゆるお洒落なデザインがすべてにおいて良いわけではありません。必要以上におしゃれ感に偏ると特性を発揮できなくなります。分かりやすく、印象が良く、閲覧者とコミュニケーションしやすいデザインであるべきです。また、現在ではパソコンから、スマホ、タブレットまで対応できることが必要ですので、それを考慮したデザインであることも重要です。これらのデザインコントロールを行いながらサイトを制作します。弊社では、必ずデザインはどうあるべきか、なぜこのデザインにするのかという説明をいたします。

写真について

WEBサイトにおいて写真はとても重要です。しかし、WEBの仕様では印刷物と違ってスマホの写真でも使えたりします。大事なのは写真の撮り方です。弊社では、もちろんカメラマンを手配しての撮影も行いますが、簡単なものでしたら、WEBで映える撮影の仕方をお教えします。いまは、写真アプリなども発達しているのでスマホでもかなり良い写真が撮影でき、WEBサイトに使えます。

SEOについて

SEO対策については諸説ありますが、基本は、グーグルが公開している仕様にしたがって作ることです。WEBサイトによって検索のされ方は様々ですので、目的によっては一般的なSEO対策はさほど必要でない場合もあります。いずれにしても、検索結果は、グーグルや様々な環境に委ねられており、その精度をいかにあげるかと言うことが課題になります。また、アクセス数は多いに越したことがありませんが、重要なのは、見込み客にアクセスしてもらうこと、その人達に自社の商品を購入してもらうストーリーに乗ってもらうようにすることです。