情報発信の戦術

戦術という言葉も戦略と混同されて曖昧に使われがちです。戦略が作戦なら、戦術は戦法です戦うための手段と使い方です。繰り返しますが、戦略と戦術の意味を区別して使わないと、色々な面で曖昧になり、プロジェクトの中での共有精度が落ちます。しかし、概して明確にされることの方が少ないのではないでしょうか。明確にされないと言うことは、頭の中でも曖昧になっていると言うことで、色々なことを検討する際に障害になります。例えば企画書の中に戦略と書いてある項目の内容が戦術だったり、戦略が書かれてなかったりすることがあります。前提になる戦略がどんなものなのかも分からず戦術を策定することはできないはずですが、手段ありきで話が進むとそういう事が起こります。戦略と戦術の違いを認識することは、それぞれの役割を曖昧にしないために重要だと思います。

戦術の実際

情報発信の具体的な戦術には、いわゆる販促ツール的なものから、イベント、営業活動、接客まで含まれます。そういった手段をどのタイミングでどう利用していくかを戦略にもとづいて決めるのが戦術の企画です。ただ、戦略や戦術をしっかりつくったからといって、その通りに行くとは限らないことは周知の通りです。戦略や戦術の企画というのは、その実現精度を高めるための行為です。逆に言えば基本的に100%の実現はしないものだという前提があります。平たく言えばやってみなければ分からないということです。これは商売も同じです。重要なのは、実現した部分しなかった部分の理由を把握することと、実現しなかった部分のリカバリーをどう考えておくかということです。そういったことも戦略や戦術の一環です。また、活動の規模によっては、戦略も体系的に細分化(ツリー状にいくつかに枝分け)して考える必要があり、それに付帯する戦術も同じです。

タイミング

戦術では手段の選択と共に実施のタイミングも重要です。分かりやすい例で言えば、商品の発売と広告のタイミングをどう決めるかという場合、商品が店頭に並んだタイミングで広告をする場合もあれば、商品によっては、店頭に並んで派売店などに認識が浸透してから広告を打つ方がよい場合もあります。あるいは、発売予告としてかなり事前に打って話題を盛り上げるというやり方もあります。どれが最適かというのは戦略に寄ります。さらに言えば、商品の販売戦略に寄ります。そう言う面で、手段ありきの活動は注意が必要です。同じ手段を選んでもタイミングが違えば効果は違ってきますし、そこで訴求される内容や表現も違ってくるはずです。戦術ではタイミングも重要な要素です。