調査の精度。

2020年7月下旬時点で、連日TVでは「感染者数」の増加が報道されて、印象操作するかのように感染の恐怖が煽られているようにさえ見えますが、あちこちで指摘されているように、あの「感染者数」は「感染する危険性」についてはまったく意味のない数字です。なぜ、それが連日報告されるのかが不思議です。

物事の傾向は、系統立てて調査をしなければ分かりません。あの「感染者数」の母数(=検査数)は同じではありません。PCR検査の体制が整ってきているので、検査数つまり母数自体が増えているので、仮に陽性率が同じでも「感染者数」は増えて当たり前。あるいは、陽性率が20%下がっても検査数が倍になれば「感染者数」は増えるという、「感染者数」だけを見ていると矛盾した話になります。

重要なのは陽性率ですが、しかし、そこもあまりあてにはなりません。
そもそも、東京都などは検査をするのが、夜の街とか怪しい場所(=陽性率の高そうな所)を狙って検査数を増やしているので、あれが東京都全体を代表しているわけではありません。むしろ偏った特性の母数と言えます。そんな調子であちこちで異なった母数と特性の検査をした結果の数字を並べても何の比較にもなりません。

一般の人の関心のある「感染の危険性」を計るには「市中感染率」を計らないといけないと思いますが、それをやるには、一定の検査エリアをいくつか設定し、傾向が見える相当数のサンプルをきめて、継続的にPCR検査を繰り返した上で経過をみなければ分からないはずです。
それをやるには、とんでもない数のPCR検査を継続させていかなければなりません。実際問題不可能なわけです。
つまり精度の高い「感染の危険性」を知ることは実際問題無理なのです。

そんな中でまだ指標のひとつになるのが「陽性率」だと思います。しかし、PDR検査自体の精度は60%だと言われています。疑陽性疑陰性が4割の高い確率ででるらしいです。
こういう背景を考えるとTVで報道される「感染者数」が「感染の危険性」を計るにはいかにあてにならない数字かということが分かると思います。

これはマーケティング調査でも同様です。調査の仕方をよく考えないとまったく意味のない数字になってしまいます。
乱暴に言えば、よほどの規模でやらないとマーケティング調査はあてにならないとも言えます。よほどの規模というのは一般的な企業では採算が取れないレベルです。生活消費財を扱うユニリーバやP&Gなどのグローバル企業は、マーケットが超大なので、そのレベルの調査を行うようです。

企業や商品にもよりますが、アップルは調査をやらないことで有名です。亡くなったスティーブジョブズは「マーケティング調査など何の意味もない」と言っていました。

Follow me!