組織の信頼関係と業務の効率化。

DXを始め業務の効率化に苦労している組織は多いと思いますが、多くが「やり方」つまり「仕組み」や「手法」が重要だと考えられていると思います。それらはもちろん大切ですが、それらはあくまで物理的な動きに関するものです。
もうひとつ大事なのは気持ちです。同じ状況でも、前向きに「よしやろう!」と取り組むのか「え?やるの?」とイヤイヤ取り組むのかでは考えただけも分かります。
その違いは、会社と社員の信頼関係です。もっと言えば、経営者と社員の信頼関係です。たとえ抵抗感があることでも「社長が言うならやってみようじゃないか」と思えるかどうかです。
これは、一朝一夕にできるものではありませんし、ましてや「信頼しろ」と口で強制されるものでもありません。

コロナ禍で日本は、給付金やアベノマスク、ワクチンなど、いろいろな対策での「遅さ」が指摘されていますが、その大きな要因が、マイナンバーが浸透していなかったことです。個人情報を把握されると何をされるかわからない、なんとなく不安だ、怖いという理由で、申請をしなかった人が多いためです。マイナンバーは、国民全員に実施されていないと意味がないものです。現状では法制化されていないので強制もできません。
国民が不安を持つ理由はひとつ、「政府が信用できない」からです。
これは、過去の歴史、特に第二次大戦での大本営発表や軍隊幹部の話が公になってから、顕著になったのではないでしょうか。
ただその後も信用を回復するような出来事もなく、近年、政府の答弁のうそや国会中継でまともに答えない様子が国民に晒されています。
これで信用しろという方が無理です。
また、震災や原発の対応など、「信用できない」ことを上塗りするニュースばかりです。そして、コロナ禍の対応・・・・・・
とはいえ、哲学者もいうように世界の多くの国でも「国とは信用できないもの」と言われています。
しかし、そういう中でも多くの国では、指導者が一定の信頼を得ています。そのため、国の色々な仕組み作りができていたのです。
国というものは信用できないが、今の指導者は信用できる。
言い換えれば、「組織というのはほころびがあるものだが、信用できる人間が頑張っているからついていこう」ということです。
日本も指導者が信頼されて、マイナンバーが全員に実施されていれば、コロナ禍での対策も大きく違ったでしょう。

企業も同じです。組織というのは上手くいかない事もたくさんありますが、経営者が信頼を得ていれば、少々の障害があっても乗り越えられるものです。

企業の効率化もこの「信頼」がどれだけあるかで同じ事をやっても大きく差がつくと思います。