現象の背景を考える。

国民全員に10万円配るという給付金の申請について物議を醸してます。オンライン申請がかえって面倒なことになているという本末転倒な事態。この理由とは別に、マイナンバーカードが普及していないという実態があります。もっぱら国民がさっさとマイナンバーカードを取得していないからだという話が主流で、個人情報に対する日本人の国民性ではないかという話になっています。
しかし、それは少し違うように思います。

そもそもマイナンバーカードを取得しない心情は、「これで便利になるのは分かるけど、逆に国に何をされるか分からない」という国への不信感が大きいと思います。それは、積み重ねられてきた政府と国民との関係性でそう思うのであって、ポイントは2つあります。

ひとつは、「何をされるか分からない」という心理のウラには「ウソをつかれてきた」ということがあると思います。そうでなければ、「何をされるか分からない」という心理は生まれません。

もうひとつは、ちゃんと説明しないことです。不思議なくらい日本の政府はちゃんと説明をしません。新型コロナ対策でも、こうしてください、こうします、というばかりで、何故そうするのか、そういう判断に至ったのかということがまったく説明されません。だから、施策の目的も解釈の仕方で異なり、的外れな議論もわき起こってきたりします。
ちゃんと説明しないということは、また「なにか隠しているのではなか?」という不信感を生み出します。

政府がウソをつかず言ったことは必ず実行し、実行できない場合はちゃんと説明してという風に国民と某かの信頼関係を築いてれば、マイナンバーカードもこぞって取得したでしょう。

これは、人間関係でも同じことであり、企業においてもまったく同じことです。
現象には必ずそうなる背景(理由・経緯)があります。漠然とした理由で片付けるのではなく、ちゃんとした本質的な背景を探求することが大切です。

それにしても、10万円給付金のオンライン申請が、郵送より手間がかかるとは、一体どのような考えでシステムを設計したのでしょうか。

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