無料の客。
最初に無料(または安価)で提供しておいて
徐々に階段を上ってもらって目的の商品を販売するという
無料商法とも言うべき販売方法が流行っています。
しかし、何にでも当てはまるわけではありません。
基本は、本当に体験してみないと分からないものだけです。
(携帯やネット契約で最初の何ヶ月か無料というのは、
少し違います。あれは、単なる値引き販売と同じです)
クーポンなどでも、常に問題点として言われていますが、
無料や安価で集まってくるお客さんの多くは、
その低価格が魅力でやってくる人たちです。
そういう人たちは階段を上ってはくれません。
習い事のようにグレードアップしなければ、
完成しないようなサービスで
階段を上らざるを得ない仕組みなら良いですが、
そうでない場合は、無料を買うと逃げてしまいます。
ただ「階段を上らざるを得ない仕組み」の場合、
最初から敬遠されることが多いし、
もし、商品が思った内容でなかったら、
今度はお客さんの中に不満が溜まり始め、
やがては、その企業自体に不満を持ち
そうなると不満を掃きたくて友人知人に話します。
そうなると口コミで広がることが多く、
企業にとっては結果的にマイナスになります。
無料商法は、戦略を立てて無料の意味をしっかり定義づけ、
購買までのマーケティングストーリーを構築した上で
実施しなくてはうまくいきません。