会社のデザインについて。

デザインの意味というのは、広義と狭義で随分趣が違って来ます。
広義では、計画そのものから形に表現するまでをいい、
狭義では形にすることが指されます。

世間で一般的に「デザイン」と言われるのは狭義の部分です。
それだけに話が面倒なことになります。

つまり、本来デザインは計画し設計し形にするという
一連の流れを持った行為ですが、狭義のデザインは
その最後だけを取り上げるため、
計画や設計は、別という認識になります。
これは間違いです。

一連の流れがあってこその形への表現であり、
前段階の計画や設計なしには形はできないのです。
好みも使える材料も聞かされずに
美味しい料理をつくってくれと言われるようなものです。

計画や設計が曖昧な状態でデザインをしても
良い結果が得られないことは明白です。

また、「形にする」ところだけがデザインだと思われるがために
そのため、そこにしか対価も払われないということになります。

あるいは、表面的な造形処理の上手なデザイナーが
優れたデザイナーとして見られがちです。
それも危険です。
優れたデザイナーとは、計画や設計を
美しく形に表現できるデザイナーです。

そういう方は、造形だけでなく
計画や設計に関するノウハウや造詣も持ちです。
いくら見た目に美しくても、計画や設計が反映されていなければ
デザインとして機能しません。

そういうことを見極めるためにも、経営者は
デザインに関する認識や造詣を深める必要があると思います。