モノの魅力とは。

人がモノに魅力を感じるのはどのようなところなのでしょうか。
機能や構造などその働きに関することを別にすると
言葉や理屈では表せない味なのではないでしょうか。

趣味の世界がそうです。
趣味は生命を維持することからすると蛇足です。
だから、本来不要なことです。
そのため、機能や構造は必要とされません。
必要なのは、味であり、それから得られるよろこびです。

料理もそうです。
栄養だけを考えるなら、味などどうでも良いです。
しかし、むしろ味わうために食事をします。

味の善し悪しは、理屈では言えません。
感じることだからです。

つまり、「感じることのよろこび」ですね。

iPhoneやiPadが売れているのは、決して機能だけではないはずです。
多くの人がiPhoneの機能を知り尽くしているわけではなく、
使っているわけではないからです。
他社と比べて機能的に大きな差もないといえばないのです。

よくデザインと言われます。もちろん優れたデザインです。
しかし、その造形だけでなく、質感もとても大事なのではないでしょうか。
質感は、感じることです。

微に入り細に入り質感にこだわる故スティーブジョブスは、言っていました。
「多くの人が、お客はそこまで気づかないと言っていい加減にする。
しかし、お客は、気づくのだ」
言葉で言えないよろこびはお客さん自身も自覚していない、
この質感なのではないでしょうか。
頭では自覚していないけれど、無意識の意識がその質感を捉えて、
よろこびを感じているのだと思います。

モノの魅力とは、そういうことなのではないでしょうか。