ネットコミュニケーションと思い出。

スマホが普及し、WEBサービスが充実して行くと人は、動かずして何でも出来るようになります。物が買える売れる、エンタメが見れる、会話も出来る文字のやり取りもできます。
しかし、スマホやパソコンでのやり取りは、基本的に頭の中でのやり取りです。インターネットがなかった頃は、お店に行って買う、人と話す、お金を払う、もって帰るなど、人が体を動かして、人と会うことが必要でした。

当たり前ですが人間のカラダは、脳から手足からすべてつながっています。手足頭などを使って何かを行うことで記憶に残ります。思い出はそうやってつくられていきます。頭の中だけで行うことはすぐに忘れてしまいます。何事も紙に書くと忘れないと言われるのもこのためです。

例えば、小学校の頃に習った算数は忘れてしまったけれど、自転車の乗り方は忘れないのです。そして思い出にもなります。
人は、思い出によっても生きています。良い思い出、嫌な思い出も含めて、それを土台に未来を考えています。あるいは、良い思い出があるから今が辛くても頑張れたりします。

思い出ができなくなるとどうなるのでしょうか。
ネットサービスやモバイルコミュニケーションの発展は便利で良いことですが、それによって、生まれるはずの思い出が生まれなくなるのではないかと危惧します。
本能として、その揺り戻しが起こり、「体験」の需要が生まれて、そういうビジネスができてくると言うことがあるかも知れませんが、自然に生まれる思い出と、わざわざ体験して生まれる思い出では、違うような気がします。

文明が発達するほど人間は退化していくように思います。適度に非文明的な行動を混ぜていかなければならないのではないでしょうか。