「屋」と「店」の違い。

Amazonで買った商品の取説で日本語の使い方が間違っているものがあり、それで気付いたことがあります。
ちなみにこの取説について文句を言ってるわけではありません。おそらく日本語の出来る外国人が考えた文章ではないでしょうか。英語の分かる日本人が書いても同様の間違いは起こることもあるかも知れません。

この赤線の「電気屋」には、「電気屋さん」とさんをつけるかあるいは「電器店」とするのが適切だと思いますが、考えて見えると「屋」と「店」では同じような意味を示しながら、ニュアンスはかなり違うことに気付きます。
「屋」は、「さん」を付けないと呼び捨てになってしまいます。本来「電気屋」は一般名詞だから呼び捨てとは無関係に思えますが、呼び捨てと感じてしまうのは、より近しい人間関係のニュアンスを含んでいるからでしょうね。
たとえ、しらないお店でも、一般的な関係としての「近所の電器店」「親しい電器店」など、身近な人間関係がある、親しみを込めた故障として「屋」は使われている訳ですね。八百屋、お菓子屋、クリーニング屋、散髪屋・・・どれも昭和の下町の商店街や市場にあったイメージです。

いっぽう「電器店」は、いわゆる一般呼称としての「店」で、その状態を表しているだけで、人間関係のニュアンスはありません。ですから、さんを付けなくても失礼な感じがしません。薬品工場、不動産会社などの「工場」「会社」と同じです。

「屋」はそこに愛想の良い店主の顔が浮かびますが、「店」は店構えが浮かぶのではないでしょうか(個人の主観ですが)。店主の顔が浮かぶからこそ、呼び捨てにすると失礼な感じがしてしまいます。
こういう言葉のニュアンスは、その国や地方に生まれ育たないとなかなか分からないと思います。