古いものを大事にする市場。

日本人は、伝統文化を持つ割には、新しい物好きでそれが加工貿易の文化や経済発展を担って来たのかも知れません。

しかし、最近は古いものを大事にする、古いものに価値を見いだす傾向が高まっています。
骨董ということとは少し違ったものです。

西洋文化の取り込みが経済発展の土台になっていましたが、日本の伝統工芸を見直したり、
古い建物を再生したり、古い建物のイメージを再現したりあるいは、ユーズド感覚も、ある面古いものへの親しみです。

ノスタルジーというのではなく、ひとつには、温もりの感性があるでしょう。
無機的なデジタル化の反動でもあります。
もうひとつは、日本人の復権もあると思います。西欧化していった中で、行き過ぎてきた時点で、どこか居心地の悪さのようなものを感じ始めたのかも知れません。
社会状況から、無意識に西欧への反発心のようなものが刺激されているかもしれません。

いずれにしても、ノスタルジーや骨董ではない、古いもの市場が大きくなってきているように思います。

中古品への意識。

日本人は潔癖症だからか、新品願望が強いところがあります。
単に潔癖症と言うだけでなく、
神道などの精神風土もあるのかもしれません。

ですので、新品と中古では実質はほとんど同じでも
価値は大幅に下がってしまいます。

欧米人は合理的なので、
日本人ほど新品崇拝が強くはないのではないかと思います。

ドイツでは、以前から
車の部品の流通の半分近くが中古だと聞きますし、
ペットボトルのリターナルが成立するのも
ドイツならではと聞きます。

ペットボトルのリターナルはボトルが傷だらけになるため
日本人には敬遠されるとのことを聞きました。
実際ドイツ在住の人の話では、傷だらけだそうです。

実質主義が徹底しているドイツならではかも知れませんが
そういう国民性というか人々のモノに対する意識も
中古市場を考えるときに重要です。

中古市場考察—修理−2

中古からちょっと脱線してしまいますが修理の話です。

素人でもできる修理ではなく業者に頼む修理市場の可能性。

こちらも情報による面が大きいと思いますが
今まであきらめていたけど修理できるのなら
修理して使いたいというものはあるものです。

ボロボロになったバッグや靴が新品のように再生されたり
家具がキレイになったりという分野です。

これは素人には無理で、
熟練した専門家の分野です。

この「あきらめていた」というところが重要で
市場は潜在していると言うことです。

「こんなボロがキレイになるはずがない」と思っていたのが
「なる」ことを知った時点で需要が発生します。

インターネットなどで知ることができる時代です。
うまく知らせることによって需要が発生し、
また不要品としてのゴミもなくなるのです。

ものを大事に使う精神は、大事なことだと思います。
これからの時代には、重要な分野なのではないでしょうか。

中古市場は、ユーザーのコスト回収でもある。

中古市場というのは、仕入れが必要で
仕入れ先は第一ユーザーです。

第一ユーザーにとっては、売ることによって
そのモノのコストの一部が回収されるという事になります。

10万円で買ったモノが3万円で売れると
実質7万円で買ったことになります。

人によって、モノによっては
買うときに売るときの値打ちも考慮して買ったりしますよね。

そういうことを考慮に入れて俯瞰してみてみると
ユーザーがモノを持っているときと言うのは、
モノの流通の一部分であるとも言えます。

モノの流通に視点を置いて中古市場を見てみると
新しい切り口が見つかりそうです。