昭和生まれの経営者のためのWEB戦略。

「分からないから若い社員に任せている」は、大間違い。

特に昭和生まれの経営者の方で「私は分からないので、若い人に任せているんですよ」という話を聞くことがあります。インターネットを無視しては成り立っていかない時代。とにかく取り入れなければということで、自分は分からないけれど、若い人は分かるから任せようということかもしれませんが、専門部署があるような大企業ならまだしも、そうではない企業にとって、インターネットを使った戦略は、経営者自らがちゃんと認識していないと上手くいきません。
また「インターネットは、若い人にまかせよう」というのは大きな間違いです。若い人は、使い方を知っているだけで、戦略を立てられるわけではありません。また、若い人がみんな精通しているわけではなく、体系的に捉えられている人ばかりではありません。

ツールの導入自体が目的化してしまっては意味がありません。

業種業態によって、インターネットでの振る舞い方やメリットは大きく変わってきますが、大事なのは、いずれも商売をする上での手段のひとつでしかないと言うことです。
逆に言えば、商売を分かっていないと、ツールとしてのインターネットもうまく使えないとも言えます。その点が、若い人に任せてはいけない理由です。御社の商売をいちばんよく知っているのは経営者です。といっても、経営者がネットの現場作業をする必要はありません。実際の作業としてどう関わるかは、企業の状況によって異なると思いますが、大事なのは経営者自身が、それによって何ができるかというツールとしての特性を理解していることです。手段が目的になってはいけません。

インターネットツールは、あくまで商売のツールのひとつです。

インターネットのツールについて、とてもよくご存じの経営者もおられるし、「苦手で」という方もおられます。しかし、もうインターネットを無視して事業をやることは難しい時代です。「インターネットは苦手」と言われる方でも、釣りが趣味で魚の習性や釣りのノウハウに詳しかったりします。要するに苦手意識で苦手なだけなのではないでしょうか。気がついたときには、インターネットが複雑になっていて追いつけていないというだけではないでしょうか。
インターネットは日々進化しており、常に新しい技術が生まれています。しかし、根本的な法則や手法は、そんなに急激に変わるものではありません。人間のやることなので、人間の法則に従って動いています。枝葉末節ではなく、大きな仕組みや特性を知ることこそ大事です。

インターネットは、万能ではありません。

とかくそのメリットや効率の良さや数値として見えるなど、良いことばかりが取り上げられますインターネットのツールですが、商品を買うのはお客さまであり人間です。インターネットツールを使うのも人間です。人間と人間の心が通わないと、商売も成り立ちません。また、インターネットツールの効果について、過剰に語られたり、人間の行動としての大事な部分が抜け落ちていたりすることも多いので、そういった情報を、自らの感覚でチェックすることも大事です。インターネットツールでできなくて、従来型のチラシでできる事も多いです。大事なのは、どう使うかです。

そもそもインターネットとは何なのか。

世界中のパソコンやスマホなどの端末が、世界中のサーバーを拠点にしたとても大きなひとつのネットワークでつながっていて、情報のやりとりができる電子ツールです。ツールというと厳密には語弊があるのですが、ひとつの手段と言うことでツールと表現しています。忠実に表現すると、ひとつの電子的につながった環境があるという風になります。この「ひとつのネットワークでつながっている」という事がとても大事であり、しかもそれを独占的に管理している人がいない(=ネットワークにいる誰もが同等)ため、そのおかげで世界中の情報の共有が可能になっています。そして、インターネットでは、文章、写真、動画、あるいは相互通信が可能なプログラムなどで、24時間あるいはリアルタイムに発信できると言うことです。やり方によっては、様々な形態のメディアになってしまいます。さらに、近年では、スマホやタブレットなど、いわゆるモバイル端末で利用することにより、ネット環境さえあれば場所と時間を選ばずに利用できることです。これもインターネットの大きな魅力です。若者を中心とした層にとっては、もはやパソコンより、スマホによる利用が圧倒的に多くなっています。

マーケティングツールとしての魅力

ビジネスにおけるインターネットの最大の魅力は、基本的には情報発信に於いて「企業規模に関係なく互角に戦える」ということです。もちろん、場面や業態などいろいろな要素によって違ってきますが、大手だからと言ってそれだけで検索結果に有利ということはありません。むしろ、業態を特化した小規模企業が特定の分野では大手を尻目に検索の上位にあがり、顧客を獲得している例はたくさんあります。
広く告知するということがマスコミ以外になかった時代では、マス広告に投資できる大手が圧倒的に有利でしたが、インターネットでは競争の論理がまったく違ってきます。極端に言えば、1円の費用もかけずに、全世界へ告知することもでき、世界から受注することも可能です。そこがインターネットの最大の魅力といってよいと思います。

どんなツールがあるのか

「ツール」という言葉の定義は、インターネットの世界では場面でかなり異なりますが、ここではマーケティングツール、販促ツールという意味合いです。ビジネスの場合、一番基本になるのがやはりWEB(=ホームページ)です。WEBといったりホームページと言ったりしますが、基本的な意味は同じです。また、WEBが生まれた頃から存在するメルマガというツールもインターネットでは重要なツールです。これらは、インターネット創世記から存在する仕組みです。そして、最近ユーザーが爆発的に増加しているfacebookやツイッターといったいわゆるSNS(ソーシャルネットワークシステム)のサービス。LINEやインスタグラムもSNSのカテゴリーです。
WEBページとSNSでは、環境や特性がかなり違ってきます。WEBページは、サーバーの中にこちらでページを作るので、サーバー環境以外の制約はありませんが、SNSの場合、運営会社が提供するサービスの中で自分のページや発信を行うと言うことになるので、それぞれの運営会社のルールや仕組みの制約があります。

各SNSでは、ユーザー層が微妙に違ってくるので、その感性を考慮することが重要です。また、利用者がそれらを何で見るのかという視点で考えると、業態にもよりますが、今は圧倒的にスマートフォンやタブレットです。PCとスマホとタブレットでは、画面サイズも見ている場所も違ってきます。

これからも新しいサービスが生まれてくると思います。これらのツール特性を踏まえながら、自社の事業にどのように使えるのかを探求しなくてはなりません。ひとくちにネットといっても、とても多様になっており、「ネットはこうだ」と言えなくなってきています。

◎ツールの特性

WEB(ホームページ)

一番分かりやすいのがWEBです。WEBというのかホームページというのか、言葉の定義はいろいろありますが、いわゆる企業のホームページのひとかたまりは、WEBという言葉が適切です。WEBでは何ができるのかといえば、やりようによっていろいろな機能を持たすことができるものです。例えば、会社案内にもできるし、商品カタログとして、あるいは商品を販売するお店として、あるいは、お客さまとやり取りをしてリサーチをするなど、いろいろな機能をもたせることができ、それが24時間営業であることです。

メルマガ

WEBが企業の情報発信として使われるのと同時くらいに発達してきたのがメルマガです。電子メールを使ってお客さまと直接やりとりできるのが魅力で、最近は「オウンドメディア」としても注目されています。いろいろな方法がありますが、見込み客とすでに顧客になっている人相手ではやりかたが異なります。ツールとして浸透してしていて、お客さまも慣れたり飽きたりしている上、相手に能動的にアプローチするので、闇雲に使うとかえって嫌がられたりしますので注意が必要です。

ブログ

WEB、メルマガの次に盛んになったのがブログです。一般的に「日記を書く」と言われますが、必ずしも「日記」とは限りません。文章を基本に写真もつけて情報発信できるもので、構造的に素人でもカンタンにネット上に情報発信できるようになった初めてのツールです。SNSは、これを発展させたツールです。これもある面オウンドメディアとしての魅力も注目されています。

SNS

近年、若者を中心に急激に広がったのがfacebookを始めとするSNSです。facebook、Twitter、Instagram、等々ありますが、ブログのように文章と写真で発信できますが、ブログと異なるるのは、何らかSNSサービス内での行動になることです。WEBやブログのように、インターネットの大海へ情報を発信するのではなく、SNSサービスという中で発信するので大海に比べ、ある限定された人(SNSサービスの利用者)へは、届きやすくなります。
現状のSNSは、サービスによって利用者の年令層が異なります。それを踏まえて、商品や業態によっては効果的に使えるはずですが、直接やり取りでき公開されている分、リスクも大きく、企業コミュニケーションとしては、まだ試行錯誤の部分が大きいものです。

チャットツール

LINEなどのチャットツールが、企業のマーケティングツールとして使われるケースが多くなっています。SNSと似ていますが、基本的には個人間の通信手段であり、その点では電子メールに近いものですが、もっと視覚的でシンプルなので、スマホの台頭と共に、非常に利用者が増えてきました。また、LINEなどでは「スタンプ」というコミュニケーションツールがあり、そこに企業のキャラクターなどを登場させるなど、従来になかった手法も生まれています。しかし、基本的には、個人間のやり取りツールの中に企業が割り込む形になるため、デリケートな部分もあり、現状ではスタンプと情報の配信機能がツールとして使われています。

<続く>