気をつけたい話。:「知人」と「知り合い」

2010年秋に起こった某歌舞伎役者の暴行事件に関して、
当時の報道で興味深い内容があった。
当初の警視庁への取材で、
「知人の知り合いに暴行を受けた」と話していたということだ。

「知人の知り合い」・・・

「知人」のことを「知り合い」ともいい、
「知り合い」のことを「知人」ともいうのではないかと思うが、
この辺は、人によって認識にばらつきがあると思われ、
某イケメン歌舞伎役者の「知人」とは
「知り合い」より親しい「友人」に近いものだろうと
想像がつく。

「知人」は結構ドライな印象があるので、
「知り合い」は「合い」がある分、
人によれば「知人」より親しいという場合もあると思う。

では某氏にとって「友人」と「知人」はどうちがうのか?
「友人」は、いつもつるんでいるような間柄で、
「知人」は、いつもつるみはしないが結構親しい関係か?
「知り合い」は、まあ知ってはいるが
さほど親しいと言えるほどの間柄でもない。
そんな感じと思われる。

ということは「知人の知り合い」は、
「結構親しい人」の
「まあ知ってはいるがさほど親しいわけでもない人」であり、
某氏にとっては、全然知らない人だけど、「知人」の顔もあり、
あまり邪険にはできない人だったということかも知れない。

では一方の「知人の知り合い」にとって、某氏はどういう人なのか。
両者の認識が同じであれば「知り合いの知人」ということになる。

つまり「まあ知ってはいるがさほど親しいわけでもない人」の
「結構親しい人」。
要するに先に来る関係が「さほど親しくはない」なので、
あまり義理とか顔とか関係ないということになる。

「さほど親しくはない」人の「結構親しい人」なんて、
あまり義理のない関係である。
ただ、その「知人の知り合い」にとって、
某氏は有名人で興味もあるし、いろいろ話しているウチに、
某氏としても「親しい」人の「知り合い」だから
その場にいると「親しく」なったと勘違いして、
カジュアルな会話になって、
ひょっとしたら何か偉そうに言ったりしたかも知れない。

言われた方は別に義理もないヤツに偉そうに言われて
「何でおまえにいわれなきゃなんないんだ」なんてことになったりして、
別に義理もないヤツに容赦はいらないと思って殴ったということがあるかも知れない。

この辺の「親しさ」の認識や関係は、心情に実に微妙に影響するものだ。
こういう細かい心情についての考慮が視野に入っている人と
入っていない人がいたりするので、そういう人同士が同席すると
認識に違いがあるものだから、何かあると後々尾を引いたりする。