マーケットの視点。

マーケットが多様化した今は、
昔のようにライフステージとか収入とかの
一様な視点だけでは把握できません。
嗜好が細分化しているからです。

お金持ちだからこう言うものが好きとか、
庶民はこんなものが好きとかだけでは実態はつかめません。

商品によっては、お金持ちも庶民も好むものもあれば、
そうでないモノもあります。

趣味の世界のものは、お金持ちでなくても
高額商品が売れます。

ファッションの世界では、年齢層でファンが別れるブランドもあれば
老若男女にファンがいるブランドもあります。

むしろそういった感性の切り口を先に持ってきて
その後に収入やライフステージのフィルターをかける方が
把握しやすいと言えます。

自動車や機械品など一見機能や性能で売れそうなものも
商品によっては嗜好で売れます。
実は、ハイエンド商品以外はほとんどそうです。

だから感性の時代(今では古い感じもしますが)と言われるのでしょう。

不利な条件は、本当に不利なのか?

一般的に商売に不利な条件と言われるところでも
繁盛させている企業はあります。
弱点を強みになどと言われますが、
そもそもそれは弱点ではなかったということです。
強み弱みなどというのは、ある価値観を基準にして言うことです。
その基準は漠然としています。

そういう「弱点」でも繁盛させている企業があると言うことは、
問題の本質はほかにあると言うことです。

山奥にあっても街から大勢つめかける
テーマパークのようなレストランがあります。
街中では、土地がありませんし、
周囲にいろいろな建物があって見た目にも邪魔です。
山の中なら土地も安く、周囲に余計なモノがなく、
その世界観の純度が高まります。

これらは、弱みを強みにという話ではありませんね。
ただ、一般的には山奥に飲食を造っても
客は来ないだろうと思われます。
むしろ、そこの意表を突くというか希少性も魅力になります。
状況をうまく生かしただけです。

坂の途中で、しかも店舗が地下で道から階段を降りたところにあり、
道から見えないため周囲からも絶対にうまくいかないと言われた
洋菓子店が、坪単価日本一を誇る店になっています。
店舗は狭く見えにくいのですが、周辺の土地柄を考えて、
あえて店を広げず、ブランド性を高め通販により
ギフト売り上げを飛躍的に拡大しました。
そのおかげで評判を呼び店舗にも人が押し寄せるようになりました。

一件不利に見えることでも商売の本質には
あまり関係ないことも多いのではないでしょうか。

駅から遠くても美味しい店には、行列ができます。
駅前でもうまくいかずに廃業する店もあります。

重要なのは、やはり商品の中身と売り方だということですね。

商圏と交通費のコスト。

商圏を考えるときに、距離や手間ももちろんですが、
お客さんが買い物に来るのにいくらの交通費がかかるのかということも重要な問題です。

街おこしなどで盛り上がっているところでも、
そこに行くのに家族で何千円もかかる場合があります。

ちょっとした休日に4人で4,000円もかかるとしたら
かなり楽しいことがなければ二の足を踏みます。
それだけのコストをかけても元が取れるくらいの内容が必要です。

周辺地域と併せて楽しめるのも有効ですね。
そういうときには、先日書いた「お得な切符」の発想も有効です。

商業施設でも、とくに年の埋め立て地のようなところだと
新交通が結構高かったりして足が遠のきます。
新交通システムのようなものはたいがいが行政がやっているのですが、概ね非常に高いです。
そうするとせっかく新しい街に施設を造ってもそとから来てもらえません。
そのためか、そういう場所の商業施設は成功していません。

投資費用がかかるのは分かりますが、利用者が増えなければ意味がありません
交通費を下げて客を増やして、総合的に収益が上がるような仕組みが必要です。

移動のコストは忘れがちで、しかも片道で考えがちですが往復あります。
片道450円の場所では往復すると1000円近くになります。
2000円の買い物をしても結局3000円近く払うことになります。

商圏を考えるときには交通費のコストも考慮に入れることが必要です。