1対1の人間関係はマーケティングの縮図。

マーケティングに限らず、社会の動きの構図は
1対1の人間関係に凝縮されます。
むしろ、1対1の関係が社会の構図に
拡大されると言うべきでしょうか。
それは、社会が1対1の人間関係の
組み合わせで成り立っているからです。
ですから、基本的な法則は1対1にあります。

例えば、告知をする行為は、
1対1でも同じです。

こちらの言いたいことをどのタイミングで
なんと言えば聞いてくれるか。
興味を持ってくれるか。
そのためには相手の現在の状況を
知っていないといけません。

相手の性格や状況に合わせて言い方を考えます。
伝える手段は何か。電話、メール、訪問???
相手と自分はどのくらい親しいかにもよります。
どれくらい信用されているだろうか。

もし話を聞いてくれたら、次にどうしてもらうかを
予め考えておかなければいけません。
また、失礼があってはいけません。
何かをしてもらえば、お礼をするでしょう。
また、お付き合いして欲しいと思うでしょう。

あるいは、相手がひどい人なら、
おつきあいはしたくないでしょう。
・・・・・などなど

これはすべてマーケティングに当てはめられます。

中古品への意識。

日本人は潔癖症だからか、新品願望が強いところがあります。
単に潔癖症と言うだけでなく、
神道などの精神風土もあるのかもしれません。

ですので、新品と中古では実質はほとんど同じでも
価値は大幅に下がってしまいます。

欧米人は合理的なので、
日本人ほど新品崇拝が強くはないのではないかと思います。

ドイツでは、以前から
車の部品の流通の半分近くが中古だと聞きますし、
ペットボトルのリターナルが成立するのも
ドイツならではと聞きます。

ペットボトルのリターナルはボトルが傷だらけになるため
日本人には敬遠されるとのことを聞きました。
実際ドイツ在住の人の話では、傷だらけだそうです。

実質主義が徹底しているドイツならではかも知れませんが
そういう国民性というか人々のモノに対する意識も
中古市場を考えるときに重要です。

中古市場考察—修理−2

中古からちょっと脱線してしまいますが修理の話です。

素人でもできる修理ではなく業者に頼む修理市場の可能性。

こちらも情報による面が大きいと思いますが
今まであきらめていたけど修理できるのなら
修理して使いたいというものはあるものです。

ボロボロになったバッグや靴が新品のように再生されたり
家具がキレイになったりという分野です。

これは素人には無理で、
熟練した専門家の分野です。

この「あきらめていた」というところが重要で
市場は潜在していると言うことです。

「こんなボロがキレイになるはずがない」と思っていたのが
「なる」ことを知った時点で需要が発生します。

インターネットなどで知ることができる時代です。
うまく知らせることによって需要が発生し、
また不要品としてのゴミもなくなるのです。

ものを大事に使う精神は、大事なことだと思います。
これからの時代には、重要な分野なのではないでしょうか。

中古市場考察—修理−1

修理というのは中古市場と関連した市場です。

使わなくなった、使えなくなったものを
今まで廃棄していたけれど
ちょっと修理すれば使えるという場合は少なくありません。

修理は、業者に頼む場合、DIYでやる場合がありますが
今まで業者に頼んでいたけど、
ちょっと調べると自分でも簡単にできるものも多いものです。

東急ハンズなどに行くと、
修理の仕方を書いたチラシがあったりします。

業者に頼むと2万円だけれど、
自分でやれば部品代2000円だけで済んだ、
そんな感じです。

要するにこれって、ユーザーに情報がなかっただけなんです。
違う見方をすれば
業者がやる修理の中でも、熟練が必要な事もあれば
知っていさえすれば簡単な事もあると言うことです。

インターネットなどで情報を得られる時代です。
後者の修理パターンも増えるのではないでしょうか。

中古市場は、ユーザーのコスト回収でもある。

中古市場というのは、仕入れが必要で
仕入れ先は第一ユーザーです。

第一ユーザーにとっては、売ることによって
そのモノのコストの一部が回収されるという事になります。

10万円で買ったモノが3万円で売れると
実質7万円で買ったことになります。

人によって、モノによっては
買うときに売るときの値打ちも考慮して買ったりしますよね。

そういうことを考慮に入れて俯瞰してみてみると
ユーザーがモノを持っているときと言うのは、
モノの流通の一部分であるとも言えます。

モノの流通に視点を置いて中古市場を見てみると
新しい切り口が見つかりそうです。

義務消費の妙。

現代での義務消費は、2種類あります。
主に暮らしを維持するためにどうしても必要な食料や道具などと、
暮らしの快適性を高めるための道具などです。

それは、マズローの5段階欲求に当てはめると
生命の維持という初期段階の欲求と
自己実現という最終段階の欲求です。

同じ、生活用品でもアイテムによって、
買われ方、買う心理は異なると言うことです。

義務消費には、もうひとつの心理面があります。
「仕方なく買う」という面です。

お米がなくなったから買わなければいけない。
ご飯を食べなければいけないからです。
洗濯機が壊れたので、買わなければいけない。
洗濯ができないと困るからです。
野菜がなくなったから買わなければいけない。
おかずが作れないからです。
エアコンが壊れたから買わなければいけない。
エアコンがないと不快だからです。

しかし、お米や野菜は、食べなければ生きていけませんが、
洗濯機やエアコンは、そうではありません。
快適さを満足させるモノです。

ただ、現代生活ではということを基準にすると
洗濯機やエアコンもなくては生きて行けないモノとも言えます。

さらにそのモノのグレードや種類によって
「必要」から「欲しい」に欲求の質が変わります。

自己実現のマーケット。

マズローの5段階欲求でいう自己実現のマーケットは、
生活に余裕のある人の欲求です。

余裕は、人によって異なりますが、
現代人の多くは、大なり小なり自己実現欲求を持っています。

このマーケットは、趣味性が高いので、
そういう心理を考慮していないといけないマーケットです。
必要だから買うのではなく、欲しいから買う、
好きだから買うというマインドです。

そういう面で、よくあるマーケティングの
ニーズ発想では、ずれてしまいます。

必要に駆られて買うのではないからです。

ネットとリアル。

ネットがどんどん発展していますが、
マーケティングにおいては手段が増えたに過ぎません。
特殊な場合を除けば、リアルとネットを
上手に使い分けるのが良いのは当たり前のことです。

ネットは、主に時間と場所の制約を取り払います。
言ってみればそれだけのことです。
(それが重要であることは確かなのですが)

データとして残しやすいので分析がしやすいとか、
いろいろな技術や手法が開発されているとかありますが、
コミュニケーションとして革新的であるのはその2点です。

そこをよく把握しておかないと話題に振り回されます。

リアルの良さはなんと言っても、お客さんと対面できることです。
人間同士のコミュニケーションなので、
この「直に会える」ということから得られるメリットは計り知れません。

同じ空気を共有し、ちょっとした態度や表情、言葉遣いなどから
お客さんの心情が変わったり、それに対してこちらがすぐに対応できるので、
反応が分かったり、すぐに売ることができたり。

こういったことは、ネットの技術がどれだけ発達しても不可能です。
同じ空気を共有することの心理的な安心感も計り知れません。

そういった面では、ネットでのマーケティングを
研究するのは良いですが、改めてリアルでの
マーケティングを点検するのも重要なことだと思います。

ネットマーケティングは、すべてにおいて効果的か?

ネットで集客とか販売とか、いろいろな手法が宣伝されて、
何かしないと取り残されるかのような気になりますが、
そういう心配は無用です。

もちろん業態によっては、
ネットが効果的な場合はありますが、
ネットを使っていなくても繁盛しているお店(会社)もありますし、
ネットを使っていても思わしくないお店(会社)もあります。

ネットでの手法は、方法のひとつに過ぎません。
それに物理的に対面できません。
距離や時間の有利性はありますが、
対面しない事の壁はあります。

それに比べ、従来型の営業や店頭販売は、
お客さんと対面します。
リアルに対面することの利点は計り知れません。

だから、自社の商売の特性を考慮し、
ネットで有効な手法はあるのかどうかという程度の気持ちでも
有効な手法は、向こうから飛び込んできますので、
焦って取り入れる必要はないと思います。

じっくり取り組むべきです。

スローが求められる世の中。

世の中がスピーディになって行く中で、
必ずその逆の発想が生まれます。

「ゆったりしたい」

現代で言われる「癒やし感覚」のひとつとも言えます。

いつもスピードにさらされている現代人にとって
「スロー」はひとつのニーズでもあります。

「スローフーズ」は、主にはオーガニックという緒美ですが、
そもそもオーガニックにもある意味その感覚が含まれています。

エコ、自然、プライベート・・・

世の中がスピードアップする一方で、
スローな感覚が求まられています。

それらは、まったくターゲットが異なるのではなく、
ひとりの人間がスピードもスローも求めると言うことが
現代の傾向ではないでしょうか。

人間の中には、かならず相反する欲求があります。

スピードとスローはどちらも
現代に求められるマーケットですね。