価格と値頃感。

値頃感というものは、決まっていません。
感なのだから、その人がどう感じるかですね。

つまり周辺の状況や環境に左右されやすいと言うことです。
ものの値段がどんどん下がってくると、
相対評価で値頃感も下がって来ます。

値頃感が分からない商品び出会った場合、
つまり結構なお値段だけれど、
高いのか安いのか分からないと言う場合は、
比較するものを探します。

アンティークの1点モノや新しい商品やサービスなどですね。

そういう商品は、比較するものを提示してあげると
値頃感を感じてもらいやすいという事になります。

つまり同じ商品で同じ値段でも
比較情報の提示に仕方によって価値が変わってくると言うことですね。

分かりやすさでパック。

分かりやすいということのひとつにパック商品というものがあります。
モノに限らず、旅行や講座など無形のパック商品もあります。

お客さんにとってのパック商品の良さは、
分かりやすさと簡単さです。
何かをしたいと思ったとき、細かいことを考えなくても
目的が達成できるのが最大の魅力です。

売り手にとっては、売りやすいと言うことと、
利益が確保しやすいということです。
○○○パックという名のもとに商品を編集してまとめたものには
お客さんにとっては余分なモノもあったりしますが、
一緒に売れてしまいます。

お客さんも、面倒がない分多少のムダは仕方がないと
面倒の解消と引き替えにムダを買います。

そういう面で両方とも満足できる売り方です。
大事なのは、もちろん商品企画です。
何のパックをどのような商品内容でつくるかがポイントです。

モノの魅力とは。

人がモノに魅力を感じるのはどのようなところなのでしょうか。
機能や構造などその働きに関することを別にすると
言葉や理屈では表せない味なのではないでしょうか。

趣味の世界がそうです。
趣味は生命を維持することからすると蛇足です。
だから、本来不要なことです。
そのため、機能や構造は必要とされません。
必要なのは、味であり、それから得られるよろこびです。

料理もそうです。
栄養だけを考えるなら、味などどうでも良いです。
しかし、むしろ味わうために食事をします。

味の善し悪しは、理屈では言えません。
感じることだからです。

つまり、「感じることのよろこび」ですね。

iPhoneやiPadが売れているのは、決して機能だけではないはずです。
多くの人がiPhoneの機能を知り尽くしているわけではなく、
使っているわけではないからです。
他社と比べて機能的に大きな差もないといえばないのです。

よくデザインと言われます。もちろん優れたデザインです。
しかし、その造形だけでなく、質感もとても大事なのではないでしょうか。
質感は、感じることです。

微に入り細に入り質感にこだわる故スティーブジョブスは、言っていました。
「多くの人が、お客はそこまで気づかないと言っていい加減にする。
しかし、お客は、気づくのだ」
言葉で言えないよろこびはお客さん自身も自覚していない、
この質感なのではないでしょうか。
頭では自覚していないけれど、無意識の意識がその質感を捉えて、
よろこびを感じているのだと思います。

モノの魅力とは、そういうことなのではないでしょうか。

定石かバクチか。

バルミューダという、2万円するトースターで有名になった家電メーカーを作った人の話。というか自伝を読みました。

両親の離婚や母の死を経て、高校を中退した半分不良男が、ミュージシャンになって挫折もし、その後にバルミューダを設立するというドラマチックな話でもちろん実話。

「強い意志と情熱さえあれば、ノウハウや環境は後からついてくる」という見本のような話で、面白いし感心します。

とても文章が上手く、生い立ちの話から引き込まれるし絵が浮かびます。バルミューダの会社としての存在の仕方というかマインドが、バンド的な考えというのがミュージシャンらしいし共感します。デザインや製品が彼そのものだというのが良く分かるし、タイトルもミュージシャンらしいなあと思います。

マーケティングリサーチをしてモノを作るというのが定石である中、その対極にあるようなモノづくり。
「定石」というのは結局ボリュームゾーンだということであり、フォロワーなのです。頭ひとつ出ようとすれば、よほどの資本力がない限り定石では難しい。
資本力のあるアップルでさえ定石ではない。というより、定石を打たず革新を起こしてきたからアップルがあるというべきでしょう。定石ではないのだから、レアケースであるとも言えます。しかし、やっている本人たちは、強い意思と情熱、確信や良い意味での勘違いなどに見舞われて、定石であるとかレアであるとか考えていないはずだ。熱にうなされたようにやっていたはずです。
ある面バクチであり、だからこそ対極に定石が存在する。面白いのはどちらかといえば、そりゃ、バクチの方です。リスクがあるけど面白い。
無難だけど面白くないのが定石。しかし、定石をやっていても売れないという時代でもあります。定石にほどよくバクチ要素を加えたくらいが良いのかも知れませんが、そういうのは、どこか嘘くさく見えるのかも知れません。