「種類」と「品質」による好みの変化

物事には、好みを決める要素として、種類と品質の2つの軸があります。
人が何かを選ぶとき、その掛け合わせで、その人にとっての価値が決まります。

リンゴよりイチゴの方が好きだという人でも、あまりおいしくないイチゴよりとびきりおいしいリンゴの方が好きなはずです。ひょっとしたら、その人は、おいしいリンゴを食べたことがないため、イチゴの方が好きだと思っているのかも知れません。

好みは「種類」だと思いがちですが、重要なのは総合的な価値です。

誰にも共通するのが、「品質」です。「品質」が悪い方が好きだという人はまずいません。
同じ品質であれば、好みは種類によって分けられるでしょう。

ただし、「品質」自体が付加価値化しているもの、例えばルイビトンなどのブランドについては「品質」もひとつの「種類」となるでしょう。

ややこしいです。
しかし、「品質」と「種類」による価値は、こういう特性を持っていると思います。

デザイン意識を高めるために。

デザインが重要だと言うことは分かっていて、
デザインの意識を高めたいが、主観的な面も多いので、
なにをどうすればよいのか分からないという経営者もおられます。

本来は、自分の好きなデザインがあれば、
好きなデザインのモノをさがし、資料を集めているウチに
自分のデザイン観ができてきます。

好みもよく分からないと言う場合は、
世間で良いとされるデザインを集めてみることです。
それによって、世間が評価するデザインの傾向が分かります。

いずれにしても、良質のモノを
できるだけたくさん見ることが大事です。

たくさん見ているウチに考え方が生まれてきます。
10個や20個見たくらいでは分かりません。

デザイン力に必要なこと。

商品でも宣伝物でもデザイン力を高めるには、
狭義のデザインではなく、広義のデザインの考え方が必要です。

一番大きくは、企業のデザインに対する考え方です。
それによって、企業全体のイメージが決まり、
生み出される数々のデザインに統一性が生まれます。
言い換えれば企業のカラー(個性)でもあります。

次に、商品や宣伝の大きな計画です。
どのような人になにを提供するのか、
どのような未来を描くのかでデザインの方向が決まります。

その次に、ここのデザインの設計が必要です。
そのようなイメージ、アイデア、モチーフ、手法、材料など
造詣やテクスチャーなどのディティールを構成するものを
「設計」します。
思いつきではなく、ちゃんと設計されることが重要です。
最初やここのアイデアは思いつきでも
それらを設計して組み立てます。

あとは、造形力です。
一般的に「デザイン」というとこの工程のみの
認識だと思いますが、これは最終工程に過ぎません。

これらの流れを経て初めて優れたデザインが完成します。
逆に言えば、これらの工程を経ていないデザインは
何かが足りないと思います。

それくらいデザインにとって一連の流れは重要なことです。

企業のデザイン力をつけるには。

アップルが成功して以来「デザインの力だ」とか
「デザインで勝つ」というような志向が見られますが
はたしてそうなっているでしょうか?

またまだ、日本の商品の大多数のデザインは、
決して優れているとは言えないのではないでしょうか。

これは企業、特に大企業の「デザイン」に対する認識が
まだまだ未熟だからではないでしょうか。

企業の中の誰かが良いデザインを考えても
それを見極める目を持っていないから、
採用しなかったり、見極めを誰かに託したり、
デザインデザインと言いながら、
企業がデザインに対価を払わないということもあると思います。
あるいは、そもそも良いデザインを生み出す組織になっていないとか。
企業の中で「良いデザインとは何か」が不明瞭なのではないでしょうか。
それらはすべて経営幹部にデザインを分かる感性がなければ
無理なことではないでしょうか。

しかし、お客さんは確実に
デザインにお金を払うようになっています。
同じ内容なら、少し高くてもデザインの良い方を選ぶ人は
少ないないはずです。

ご承知の通りアップルの故スティーブジョブズは
デザインについてことのほか厳しく
高いレベルを求めた人です。
だからこそあれだけの美しいデザインで
しかも、非常に多くの人に受け入れられた。

日本の家電メーカーがアップルや
海外のメーカーに勝てない大きな理由のひとつに
デザインがあると思います。

優秀な人材が揃っている日本の大手メーカーで
良いデザインが生まれないはずがありません。
しかし、現実には生まれません。

経営者を筆頭として
企業の中枢部にデザインの意識が低いからという以外に
原因が見当たりません。

優秀なデザイナーがいても、
そのデザインを育てることはできないでしょうし、
作り出したデザインを評価見極めることもできないでしょう。

企業のデザイン力をつけるためには、
まず経営陣のデザイン意識を高めないと始まりません。

会社のデザインについて。

デザインの意味というのは、広義と狭義で随分趣が違って来ます。
広義では、計画そのものから形に表現するまでをいい、
狭義では形にすることが指されます。

世間で一般的に「デザイン」と言われるのは狭義の部分です。
それだけに話が面倒なことになります。

つまり、本来デザインは計画し設計し形にするという
一連の流れを持った行為ですが、狭義のデザインは
その最後だけを取り上げるため、
計画や設計は、別という認識になります。
これは間違いです。

一連の流れがあってこその形への表現であり、
前段階の計画や設計なしには形はできないのです。
好みも使える材料も聞かされずに
美味しい料理をつくってくれと言われるようなものです。

計画や設計が曖昧な状態でデザインをしても
良い結果が得られないことは明白です。

また、「形にする」ところだけがデザインだと思われるがために
そのため、そこにしか対価も払われないということになります。

あるいは、表面的な造形処理の上手なデザイナーが
優れたデザイナーとして見られがちです。
それも危険です。
優れたデザイナーとは、計画や設計を
美しく形に表現できるデザイナーです。

そういう方は、造形だけでなく
計画や設計に関するノウハウや造詣も持ちです。
いくら見た目に美しくても、計画や設計が反映されていなければ
デザインとして機能しません。

そういうことを見極めるためにも、経営者は
デザインに関する認識や造詣を深める必要があると思います。

会社のイメージアップに必要なもの。

会社をイメージアップするにはまず
会社の理念やビジョンを確認しなければなりません。
会社は何を目指して、どうなりたいかです。

それによって、そのためには、今、あるいは
いまから数年後にどのようなイメージであるべきかを
考えることができます。
なぜなら、イメージは、社会とのコミュニケーションの
重要なツールだからです。

そう考えると理念やビジョンなくして、
イメージ作りはあり得ないことが分かります。
理念やビジョンを曖昧にしてイメージづくりを考えても
自体とずれたものになり、時間とコストをムダにし、
会社を間違った方向へ導きます。

会社のイメージについて-2

会社のイメージについて意外と無頓着な経営者が多いようです。
無徳着というか、優先順位が低いのです。
もちろん事業の中身が大事なのは当たり前ですが、
お客さんからどう見られているのかということは、
とても大事なのではないでしょうか。

人間はイメージに従って動きます。
イメージにとても動かされやすい動物です。

同じ商品(あるいはサービス)なら
イメージが良い方を選ぶのは当たり前です。
商品内容が少し劣っていても
それが問題ない程度なら、イメージの良い会社を選びます。
それくらいイメージは重要なものです。

BtoBの企業にしても同じです。
取引先も同じ商品なら、
イメージの良い会社から買いたいでしょう。

会社のイメージに無頓着な経営者でも
自分がどう見られているかは気になるはずです。
改まった会合へ参加するときなどは、
何を着ていこうかと思案するのではないでしょうか。
会社も同じだと言うことに気づかないのでしょうか。

イメージは、印象です。
印象は、受け手側にとっては理屈ではないのです。
しかし、発信側は理屈によってイメージはつくられます。
会社のイメージは損得に影響します。
ですから、戦略的につくっていくことが必要です。
戦略的というと、理屈っぽいですが、
要は、お客さんのことを考え、商売の中身を考えると
自ずと必要なイメージが見えてきます。
お客さんも自分が買っている会社のイメージが
良くなるとよろこびます。

会社のイメージアップは、顧客サービスでもあります。
継続的に取引してもらうためにも
イメージはとても大事なのです。

会社のイメージについて-1

会社のイメージは、有形無形の
企業活動の中でつくられるものですが、
やはり分かりやすいのは、目に見えるデザインです。

物事は、形から入っていくという事もあります。
デザインをよくするとそれに中身があってくる
という場合もあります。
それは中身(会社)自体が、自分の魅力を発見して
気づくからでもあります。

例えば、アイドルなどのスカウトマンの話では、
もっとも魅力的なのが、才能があるのに、
自分の魅力に気づいていない子だそうです。
そういう子は、その時点では地味な普通の子なのですが、
ヘアメイクをしてファッションを変えて、
立ち居振る舞いを整えて、
その子の魅力を引き出すイメージに仕立ててあげると、
俄然輝き出すそうです。
そうやって国民的アイドルが生まれていきます。

普通の人でも、今まで着たことのないファッションを着て
それが意外に似合っていたりすると俄然楽しくなって、
そのイメージの自分になりたいと思ったりします。

会社も同じです。
会社のイメージを外側から変えることで、
社員が楽しくなり、そのイメージにあった行動をし始め、
やがてそれが習慣化されて定着します。
そうすることで会社のイメージが変わっていきます。
外部から見ても違和感のない変身になります。

重要なのは、どんなイメージに変えていくかです。
それには、会社の理念が鍵を握ります。

隅々までやるということ。

商売に限ったことではありませんが、
成功者の話を聞いていると、
「何も特殊なことはしていない、
当たり前のことを隅々までやるのだ」
というようなことが共通しています。

「隅々」は「徹底」ともいえるでしょう。

普通の人が、「まあいいか」と済ましてしまうようなことを
丁寧にやっているということがあります。

よく言われる「当たり前のことを当たり前に」とは
そういうことを言うのでしょう。

事業や販促のオペレーションを点検する良い視点だと思います。
当たり前のことを”隅々まで”できているでしょうか?

現象から本質、法則を見る。

とかく人は、現象面だけをとらえがちです。
その本質や法則を考えようとしない人はとても多いと思います。

何でもそうですがマーケティングでも
本質や法則を理解していないと、いくら現象面を真似ても
うまくいきませんし、継続できません。

手書きのPOPが効果があったとしても、
それが、手書きの良さという漠然とした理解ではなく、
手書きが良いと言う背景には、印刷したPOPよりも
リアリティがあるということです。

リアリティの中身は、書いてあることが信用できる、あるいは、
書き手の人柄や体温が伝わるということです。

つまり、対面販売の一部の特性を持っていると言うことだと思います。

なんか良いらしいからとりあえずやってみるのは良いですが、
やってみた上でその本質を理解することが大事ですね。