ブランディングの本質 。

ノウハウ本というのは昔からたくさんでていますが、その中でよくあるのが例えば「自然と人に好かれる話の仕方」「どんどん人が集まる店作り」「知らない間に仲間が増える笑顔の作り方」などの類いのコミュニケーションに関するものです。一見何かすごいことが書いてあるのかと思えば、ごく当たり前のことだったりします。

やっている人は、言われなくてもやっている、むしろ、やっていないから人に好かれないし、人が集まらないし、仲間が増えないと言えるものです。それだけ、世の中の多くの人は、当たり前のことをやっていないということですね。
「当たり前のことを当たり前にやるのが難しい」と言われますが、まさにそれを象徴しています。こういったノウハウの本質は何かと言えば「配慮」です。
常日頃、人に対して配慮が行き届いている人は、好かれるし、人が集まるし、仲間が増えると言うことです。これは習慣のものなので、本人は半ば無意識にやっているはずですが、できていない人は、ノウハウ本で学んで習慣づけないといけないということです。

企業コミュニケーションも同じで、どれだけお客様や社会に配慮できるかによってその企業の人気が変わります。企業の場合は組織なので、社員のひとりひとりにその配慮ができるようにならなければ達成できません。
それらの根本は、ノウハウと言うより精神です。根本の精神を全社員で共有できなければ、同じような配慮の立ち居振る舞いができません。また、いちいち頭で考えてするようではうまくいきません。普段からの習慣になっていなければいけないのです。

そう考えるとさらに遡って、社員もそういう精神を共有できる人を採用しなければいけません。グーグルなどが採用条件で重視している「グーグルの文化を共有できる人」はまさにそこです。精神や理念が共有できて、同じ考えで配慮が行き届くのが理想です。
その理想により近づいた企業にはより高いブランド性が築かれているはずです。もちろん、社員だけでなく、広告などメディアや施策でのコミュニケーションも同じです。

ブランディングという考え方が重視されるようになって久しいですが、そこまで考えてブランディングを行っている企業は決して多くはないように思います。むしろ、ブランディングができている企業は、ブランディングが言われるはるか前から当たり前の配慮を当たり前にやっているともいえます。
ですから、今から「ブランディングをしよう」と、わざわざ思い立つ企業の本当のブランディングができるにはかなり時間がかかります。経営者を始め、社員全体が習慣化された配慮を行えるようになるには、そこにこそノウハウが必要になってきます。

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