マーケティングのジキルとハイド。

マーケティングには良い面と悪い面があります。

必要としている人に、より合理的に商品を届けるのは、
良いことですが、飽和状態の消費社会では、
マーケティングは、悪く言えば
必要としていない人にムリヤリ買わせることでもあります。

本質はどうであれ、結果的にお客さんが満足していれば
いいじゃないかということでもあるのですが、
そういう場合でも、お客さんはどこかそらぞらしさを
感じているのではないかと思います。

実際、現代社会は大量のゴミにあふれています。
もちろんゴミの原因はそれだけではありませんが、
そういうもやもやしたものが社会全体に
知らない間に蔓延し、その空虚感を埋めるために
また何かを買うということをします。
終わりなき消費社会は、そのような衝動によって
回っているのではないかと思います。

しかし、消費の中でも、ああこれは良かったという
本当に満足する消費もあります。
そういう消費を増やしていくことができれば
もっと心が豊かになるのではないでしょうか。

そのためには、無理のある売り方や商品をなくし、
水が低きに流れるがごとく人々の感情が
自然に購買へ向くようなマーケティングが理想です。

それを言い出すと世の中の回転が鈍ってしまうのかも知れませんが。
しかし、一部では某かそういった純度の高いことが
求められているのではないかと思います。

あこがれの心。

イメージする客層(ターゲット)に向けて販売しても
実際にそれを買う人の多くは、そういう層に
あこがれる層だったりします。

例えば、高級品は、お金持ちに憧れるプチリッチ層、
大人モードの商品は、大人に憧れる若年層という具合です。

そういう購買は、「あこがれ心」を満足させる購買です。
モノがあふれる現代では、この心を満足させるための購買が
とても多いのです。

だから、その「心」を考えなければ商品開発も
販促も効果が上がりませんね。

人間の矛盾。

スーパーで、1円単位の価格差を子細に検討するのに
何千万の不動産をいい加減に買ったりします。

必要なものをなかなか買わないのに
必要でないものを衝動買いしたりします。

本当は感動を求めているのに
感動したことには値段がつけられず
機能が満たされることについては値段がつけられます。

理屈ばかり言うのに
最後は、感情で判断したりします。

マーケティングは、人間の矛盾との
せめぎあいでもあります。

キャッチコピーでキャッチすること。

キャッチコピーの基本は、伝えたい人の心情に響く内容です。

これは使う場面(ツール)にもよりますが、
基本的には興味を持って目を留めてもらうためのものです。

一般的には、商品特長より、
それを使うとどう助かるか、どう楽しいかを知らせることが大事です。

お菓子などでは、「最上級の○○○の小麦を使った」ということより、
「懐かしいおばあちゃんの味」など、
その商品のお客さんへの値打ちの部分です。

ただ、間違えてはいけないのがあくまで
「伝えたい人の心情に響く内容」ですので、
商品によっては「話題の○○○を使用!」という
商品内容が響く場合もあります。

キャッチコピーの一番の役目は、キャッチすることです。
お客さんに何を言えば興味を持ってもらえるかが大事です。

キャッチコピーだけで買わそうとすると、
いろいろ詰め込みすぎて逆にキャッチできなくなります。

できるだけ短い言葉で、キャッチする内容を
スパッと表現しなくてはいけません。
考え方として分かりやすいのが「早い話が、○○○ということ」
という方程式です。
この○○○に当てはまる文章がキャッチコピーになります。