マーケティングの目的意識。

販促物をつくるにも営業をするにも、
何をするにもそれが何を目的としているのかを
明確にしておくことが重要です。
意外と漠然とした目的意識しかない場合があります。

目的意識を明確にするには、
これがこうなって、ああなって、そうなって、
そしてこうなるというような、
マーケティングストーリーを知っていなければなりません。

そもそもそこが曖昧な場合も意外に多いと思います。

古いものを大事にする市場。

日本人は、伝統文化を持つ割には、新しい物好きでそれが加工貿易の文化や経済発展を担って来たのかも知れません。

しかし、最近は古いものを大事にする、古いものに価値を見いだす傾向が高まっています。
骨董ということとは少し違ったものです。

西洋文化の取り込みが経済発展の土台になっていましたが、日本の伝統工芸を見直したり、
古い建物を再生したり、古い建物のイメージを再現したりあるいは、ユーズド感覚も、ある面古いものへの親しみです。

ノスタルジーというのではなく、ひとつには、温もりの感性があるでしょう。
無機的なデジタル化の反動でもあります。
もうひとつは、日本人の復権もあると思います。西欧化していった中で、行き過ぎてきた時点で、どこか居心地の悪さのようなものを感じ始めたのかも知れません。
社会状況から、無意識に西欧への反発心のようなものが刺激されているかもしれません。

いずれにしても、ノスタルジーや骨董ではない、古いもの市場が大きくなってきているように思います。

マーケティングリサーチの落とし穴。

マーケティングリサーチはあてになるのかという話です。
マーケティングリサーチの精度などについても
過去にかいているので重複するかも知れませんが、
よく考えないとお金をムダにしてしまいます。

まず、何を調べたいのかによって違って来ます。
傾向として効果の測定など、何かをやった結果を調べるには
それなりに頼りになります。
むしろ、客観的な効果については、
調査しなければ分からないともいえます。

注意したいのが未来のことです。
意向調査や嗜好調査などによって「ニーズを探る」というやつです。
これはかなりあてにならないといっても過言ではありません。

調査しなければ分からないようなニーズは、
調査しても結局分からないのです。
こういった調査の場合、質問するわけですが、
人間はゆらぎやすいもので、答えたことがその人の
本当の本意かどうか分からないのです。

警察の聞き込みでも、絶対赤だったと言ったクルマが
実は青だったということが多いと言います。
人間は、その場の状況で自分の思いや記憶を
都合良く変えるのです。

だから、アップルなどの会社は、
一切マーケティング調査をしないと言っています。

また、調査の仕方がとても重要です。
お金をかけて専門機関に依頼するならともかく、
社内の素人が考えた調査票には、間違いがたくさんあります。
さらにその結果の分析や考察も表層的でしかありません。

専門機関に依頼する場合も、相当費用をかけないと
精度の高い結果は得られません。

多くの調査が、建前的な理由付けに使われることからすれば
それで良いのかも知れませんが、
真剣にニーズを探るには、あまり役に立たないと思います。

会社という組織

今後のマーケットがどのようになっていくかについて
ある人は会社という形態そのものが終焉を迎えるといいます。
組織のあり方が変わってくるということです。

それらが信憑性があるのが、現状の企業には
組織的な問題が山ほどあると言うことです。
ちゃんと機能しない組織をムリヤリ
機能させているようなところがあります。

世界的な経済不安で資本主義自体が
行き詰まっているのではないかと言われる中、
そういった今までの資本主義の考え方による
組織も行き詰まっている感じも非常にリアリティがあります。

行き詰まった組織の中で鬱になる人が増え
組織も機能しなくなり、大きな会社があっというまに
消えてなくなったりします。
そういう時代を迎えつつあるのではないでしょうか。

そんな中で従来のような考えで商売を考えていても
やがて行き詰まります。

経営者は組織のあり方自体を
考えなければいけない局面に来ていると思います。
これはまだ全体的な話だとしても、現実にこまかいところで
そういった現状が出てきているはずです。
そこを従来型の頭で、無視していては、見誤ります。
その変化をちゃんと捉えていないといけないと思います。
固定観念にとらわれていると見逃してしまいます。

1対1の人間関係はマーケティングの縮図。

マーケティングに限らず、社会の動きの構図は
1対1の人間関係に凝縮されます。
むしろ、1対1の関係が社会の構図に
拡大されると言うべきでしょうか。
それは、社会が1対1の人間関係の
組み合わせで成り立っているからです。
ですから、基本的な法則は1対1にあります。

例えば、告知をする行為は、
1対1でも同じです。

こちらの言いたいことをどのタイミングで
なんと言えば聞いてくれるか。
興味を持ってくれるか。
そのためには相手の現在の状況を
知っていないといけません。

相手の性格や状況に合わせて言い方を考えます。
伝える手段は何か。電話、メール、訪問???
相手と自分はどのくらい親しいかにもよります。
どれくらい信用されているだろうか。

もし話を聞いてくれたら、次にどうしてもらうかを
予め考えておかなければいけません。
また、失礼があってはいけません。
何かをしてもらえば、お礼をするでしょう。
また、お付き合いして欲しいと思うでしょう。

あるいは、相手がひどい人なら、
おつきあいはしたくないでしょう。
・・・・・などなど

これはすべてマーケティングに当てはめられます。

中古品への意識。

日本人は潔癖症だからか、新品願望が強いところがあります。
単に潔癖症と言うだけでなく、
神道などの精神風土もあるのかもしれません。

ですので、新品と中古では実質はほとんど同じでも
価値は大幅に下がってしまいます。

欧米人は合理的なので、
日本人ほど新品崇拝が強くはないのではないかと思います。

ドイツでは、以前から
車の部品の流通の半分近くが中古だと聞きますし、
ペットボトルのリターナルが成立するのも
ドイツならではと聞きます。

ペットボトルのリターナルはボトルが傷だらけになるため
日本人には敬遠されるとのことを聞きました。
実際ドイツ在住の人の話では、傷だらけだそうです。

実質主義が徹底しているドイツならではかも知れませんが
そういう国民性というか人々のモノに対する意識も
中古市場を考えるときに重要です。

中古市場考察—修理−2

中古からちょっと脱線してしまいますが修理の話です。

素人でもできる修理ではなく業者に頼む修理市場の可能性。

こちらも情報による面が大きいと思いますが
今まであきらめていたけど修理できるのなら
修理して使いたいというものはあるものです。

ボロボロになったバッグや靴が新品のように再生されたり
家具がキレイになったりという分野です。

これは素人には無理で、
熟練した専門家の分野です。

この「あきらめていた」というところが重要で
市場は潜在していると言うことです。

「こんなボロがキレイになるはずがない」と思っていたのが
「なる」ことを知った時点で需要が発生します。

インターネットなどで知ることができる時代です。
うまく知らせることによって需要が発生し、
また不要品としてのゴミもなくなるのです。

ものを大事に使う精神は、大事なことだと思います。
これからの時代には、重要な分野なのではないでしょうか。

中古市場考察—修理−1

修理というのは中古市場と関連した市場です。

使わなくなった、使えなくなったものを
今まで廃棄していたけれど
ちょっと修理すれば使えるという場合は少なくありません。

修理は、業者に頼む場合、DIYでやる場合がありますが
今まで業者に頼んでいたけど、
ちょっと調べると自分でも簡単にできるものも多いものです。

東急ハンズなどに行くと、
修理の仕方を書いたチラシがあったりします。

業者に頼むと2万円だけれど、
自分でやれば部品代2000円だけで済んだ、
そんな感じです。

要するにこれって、ユーザーに情報がなかっただけなんです。
違う見方をすれば
業者がやる修理の中でも、熟練が必要な事もあれば
知っていさえすれば簡単な事もあると言うことです。

インターネットなどで情報を得られる時代です。
後者の修理パターンも増えるのではないでしょうか。

中古市場は、ユーザーのコスト回収でもある。

中古市場というのは、仕入れが必要で
仕入れ先は第一ユーザーです。

第一ユーザーにとっては、売ることによって
そのモノのコストの一部が回収されるという事になります。

10万円で買ったモノが3万円で売れると
実質7万円で買ったことになります。

人によって、モノによっては
買うときに売るときの値打ちも考慮して買ったりしますよね。

そういうことを考慮に入れて俯瞰してみてみると
ユーザーがモノを持っているときと言うのは、
モノの流通の一部分であるとも言えます。

モノの流通に視点を置いて中古市場を見てみると
新しい切り口が見つかりそうです。

義務消費の妙。

現代での義務消費は、2種類あります。
主に暮らしを維持するためにどうしても必要な食料や道具などと、
暮らしの快適性を高めるための道具などです。

それは、マズローの5段階欲求に当てはめると
生命の維持という初期段階の欲求と
自己実現という最終段階の欲求です。

同じ、生活用品でもアイテムによって、
買われ方、買う心理は異なると言うことです。

義務消費には、もうひとつの心理面があります。
「仕方なく買う」という面です。

お米がなくなったから買わなければいけない。
ご飯を食べなければいけないからです。
洗濯機が壊れたので、買わなければいけない。
洗濯ができないと困るからです。
野菜がなくなったから買わなければいけない。
おかずが作れないからです。
エアコンが壊れたから買わなければいけない。
エアコンがないと不快だからです。

しかし、お米や野菜は、食べなければ生きていけませんが、
洗濯機やエアコンは、そうではありません。
快適さを満足させるモノです。

ただ、現代生活ではということを基準にすると
洗濯機やエアコンもなくては生きて行けないモノとも言えます。

さらにそのモノのグレードや種類によって
「必要」から「欲しい」に欲求の質が変わります。