適正価格とは。

よくテレビにも出られていたディスカウントショップの社長(故人)が、まだユニクロが台頭する前にこんなことを言っていました。
「うちのジーンズ、中国から輸入してて390円で売っても利益でるんやけど、それでは売れんのよ。1300円にしたら売れるんや」。
390円だと、そんなに安くて商品は大丈夫か?という心理になって買わない(ユニクロ以前のジーンズ相場は5000円)が、1300円だとディカウントショップならあり得ると思い、お得なジーンズとなるというわけですね。
商品の価格は安ければ売れるというものではないということです。海外の超富裕層を相手に個人トレーナーをしている人も、30分5万円でもいいのだが、それでは彼らは納得しない。30分30万円でないとダメなのだと言っていました。
同じようにそういった富裕層を相手に旅のコーディネートをしている人も、1食2万円の食事を選ぶと「大丈夫なのか?」と言われるそうです。彼らにとっては、5万円くらいが普通なので2万円の食事では中身が不安だというのです。
商品価格の正しいつけかたは「それを買ってくれる最高の価格」です。たとえ、10円で仕入れたモノでも相手にとって1万円の価値があれば買うわけです。商品単体では無理も売り先を変えたり、価値を高める工夫をすれば、大きな利益を生むことができるということですね。
とかく仕入れ値に何十%の利益をのせて価格を決めるという風に考えがちですが、お客さんがいくらで買うだろうという想定から価格を決めるとまた違う売り方を発見できるかも知れません。