企業理念の効用-1

企業理念というと、なんとなく中庸なきれい事を並べたようなものだと
思われがちですが、非常に大事なものです。
当たり前じゃないかと思われるかも知れませんが、
その割に、企業理念をちゃんと考えて作っていない企業は実に多いです。
企業理念と言っているけど社是みたいなものだったり、
なんとなく当たり障りのない言葉で紡がれていたり。

特に中小企業はその傾向が強いです。
商売を始めて大きくなって、特に企業理念など考えなくてもそのままきている
という場合が多いのではないでしょうか。
あるいは、代が変わって企業形態は引き継がれているけど、
創業者の思いなどが希薄になってきているという場合も多いと思います。

それに加えて、なぜ中小企業にその傾向が強いかと言えば、会社の規模が違うからです。
それは何を意味するかと言えば、企業規模が小さいと企業理念がなくて
企業の行動がぶれても誤差が少なく、損失が小さいもしくは見えないからです。

大手企業は、売上高も大きいため企業活動がぶれるとその損失も大きくなります。
だから、より企業活動の精度を高めなければいけません。
その時に企業理念が非常に合理的に働きます。

実は企業理念ほど、企業を合理的に動かせるものはありません。
理念が明確であるほど、企業活動にはムダがなくなります。

また、理念を明確にすることで、気づかなかった自社の使命感のようなものが
見えてきて新たなビジョンがわき起こってきたりします。
将来像のイメージが広がるということです。
もっと平たく言えば、夢が描けるようになるということです。

そういう面では、たとえ個人商店でも個人事業者でも、
事業者としての理念を明確にすることが大切であり、
ある意味、夢を描くきっかけになる楽しいことでもあります。